ペーター・ヴェヒター
ヴァイオリンリサイタル

1941年ウィーンに生まれる。1964年ウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団、同年9月より早くも第2ヴァイオリン首席奏者を務める。1965年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、以降40年間第2ヴァイオリン首席奏者を務めた。多忙なオーケストラ活動の傍ら、キュッヒル弦楽四重奏団、ウィーン弦楽四重奏団のメンバーを務める他、ウィーン・フィルハーモニア・カルテットを創立する他、室内楽奏者としても活躍している。これらの多彩な演奏活動に対し、オーストリア大統領からは、功績ある学者。芸術家などに贈られるプロフェッサー称号を授与され、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団からは、モーツァルト賞ならびに名誉リングが与えられている。現在もヨーロッパや日本をはじめ世界各地で演奏している。ウィーンの伝統的で優美かつ繊細な音楽を奏でることのできる数少ない名奏者である。

桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業後、アメリカ、インディアナ大学音楽学部にて研鑽を積む。以来、日米両国で、ピアノソロ、室内楽の演奏活動を行う。海外アーティストとの共演も多く、2012年より現在まで、ウイーン・フィル元第2ヴァイオリン首席奏者ペーター・ヴェヒターとデュオ・コンサートを重ねる他、元チェロ首席奏者フリードリッヒ・ドレシャルを加えたピアノトリオでもコンサートを行う。2022年9月、日本・セルビア友好140年の記念の年に、三遊亭楽麻呂師匠の「落語と音楽」セルビア公演にソプラノ平岡貴子と共に同行。ベオグラード、ノヴィサドなどセルビア主要都市で公演し好評を博した。